中泊町が「メタバース」英語教育でフィリピンの大学と連携協定

インターネット上の仮想空間、「メタバース」を活用した英語教育を来年度から町内すべての小中学校で展開する中泊町は、将来的に留学制度を設けることを見据えてフィリピンの大学と協定を結びました。

中泊町では、来年度から、町内すべての小中学校で「グローバル科」の授業を設け、町内の学校の教室とフィリピンの学校の教室などをオンラインでつなぎ、仮想空間「メタバース」の中で英語学習や国際交流を行うプログラムを導入します。

町は、プログラムの充実と将来的に現地への留学制度を設けることを見据え、フィリピンの私立大学セント・ラ・サール大学、それにプログラムを提供する会社と連携協定を結ぶことになり、27日、町役場で締結式が行われました。

この中で、来日したセント・ラ・サール大学のアナベル・ベイラ−副理事長は「連携協定が子どもたちと地域社会に長期的に影響を与え、すばらしい成果をもたらすことを確信している」とあいさつしました。

町は、将来的に、プログラムを受講した生徒を5人ほど選抜し、高校入学後に町が費用を負担して現地に短期留学できる制度の導入を検討しているということです。

濱舘豊光町長は「フィリピンを通して世界を知るきっかけを作り、この町でグローバルなビジネスを起こす若者が増えれば、人口減少が進む町を救ってくれると期待している」と話していました。