バドミントンの奈良岡選手 パリ五輪代表内定後初の公開練習

パリオリンピックへの出場が内定した青森市出身のバドミントン選手、奈良岡功大選手が24日、地元・青森市の体育館で練習を公開しました。

奈良岡選手は青森市出身の22歳で、ことし7月に開幕するパリオリンピックのバドミントン男子シングルスの代表が内定しています。

24日は、地元・青森市浪岡の体育館で代表内定後初めてとなる公開練習が行われ、奈良岡選手はゲーム形式での練習に取り組みました。

報道陣に囲まれた奈良岡選手は「試合みたい」とつぶやいて、はにかんだ表情を見せていましたが、練習が始まると、冷静にアウトを見極めたり、ライン際に勢いのある強烈なスマッシュを決めたりしていました。

相手に得点を許すと、声をあげて悔しがる場面もありましたが、終始、真剣な表情で調整を進めていました。

奈良岡選手は「青森は自分が育った場所で安心できる。今の自分がどんな状態なのか確認しながら、オリンピックに向けての調整を進めていきたい」と話していました。

奈良岡選手は25日、青森を出発し、オリンピックでのシード権獲得を目指してシンガポールやインドネシアなどで開催される国際大会に出場する予定です。
 
【日本代表コーチを務める中西洋介さんは】
バドミントン日本代表のコーチを務める中西洋介さんは、地元・青森での3日間の練習を振り返り、「実戦に向けてスマッシュを含む攻撃力のレベルをワンランク引き上げようと思い、体の動きを重点的に鍛えた。奈良岡選手は、慣れ親しんだ地元で密度の濃い練習ができ、良いコンディションだと思う。浪岡で皆さんに応援され、彼自身の頑張るモチベーションになっていると感じる」と話していました。

そして、奈良岡選手に期待することを問われると、「プレッシャーがかかるオリンピックでも、持ち前の自信あるプレーを見せてもらい、日本男子シングルス史上初のメダルを目指して頑張ってほしい」と話していました。