クマ被害で秋田県知事 青森など隣接県に入山禁止エリア徹底を

秋田県鹿角市の山林で倒れていた男性の遺体を搬送しようとしていた警察官2人がクマに襲われたことを受け、秋田県は、現場の山林を含むエリアを入山禁止にしたうえで21日、隣接する東北の4つの県に対し入山禁止の呼びかけを徹底するよう要請しました。

鹿角市十和田大湯の山林では、今月18日に男性が遺体で見つかり、運び出そうとしていた警察官2人がクマに襲われ、頭や腕などに大けがをしました。

秋田県によりますと、この現場の山林を含むエリアはこの時期、タケノコ採りなどで県内だけではなく隣接する他の県からも山に入る人が多いということです。

このため、県は、このエリアを入山禁止にしたうえで、21日、隣接する青森、岩手、宮城、山形の4県に対しホームページやSNSなどで入山禁止の呼びかけを徹底するよう文書で要請しました。

要請について佐竹知事は「この時期、タケノコ採りに来る人たちは地元よりも隣県が多いと感じている。しっかり隣県に協力をお願いしたい」と話していました。