山菜採りや登山のシーズン 登山道に遭難やクマ注意の看板設置

山菜採りや登山で山に入る人が増える中、遭難やクマへの遭遇に注意するよう呼びかける看板を警察が弘前市の登山道に設置しました。

山菜採りや登山の本格的なシーズンを迎え、遭難する人が増えることから、警察は毎年この時期に注意を呼びかける看板を県内の登山道や林道などに設置しています。

9日は警察官10人が弘前市の岩木山嶽登山道の入口に看板2枚を設置しました。

このうち、山岳遭難に注意を促す看板では、▽山に入る前、家族などに行き先を告げることや、▽山に入る際には方位磁針やスマートフォン、クマよけの鈴を持参することなどをイラスト付きで呼びかけています。

このあと、山に入った男性が遭難したという想定で、嘱託警察犬による捜索のデモンストレーションも披露されました。

警察犬は遭難者役の枕の匂いを嗅いだあと、指導手の指示に従いながらおよそ3分ほどで男性を見つけていました。

弘前警察署の黒滝和代地域課長は「山は1人だと危険性が増すのでなるべく2人以上で入ってほしい」と話していました。

県警察本部によりますと、ことし県内で起きた遭難の件数は8日までに18件で、去年の同じ時期の2倍近くに増えていて警察が注意を呼びかけています。