むつ市の恐山で山開き 全国各地から参拝者訪れる

冬の間、雪で閉ざされていた青森県むつ市の恐山で1日、山開きが行われ、全国各地から参拝者が続々と訪れています。

日本三大霊場の1つとされるむつ市の恐山は、冬の間、山に通じる道路が雪で閉ざされますが、先月、除雪作業が終わり、1日、山開きを迎えました。

全国各地から訪れた参拝者たちは、岩肌がむき出しになり、荒涼とした風景が広がる参道をゆっくりと進みながら写真を撮ったり、立ち止まって手を合わせたりしていました。

また、湖のほとりにある「極楽浜」と呼ばれる砂浜では、鐘を鳴らして祈る人や、青い湖と白い砂浜が織りなす美しい景色を眺めながら静かに散策する人の姿が見られました。

初めて訪れたという富山県の40代の男性は「山の中にこのような雄大な場所があるとは思わなかった。景色も雰囲気もいいのでまた訪れたい」と話していました。

また、仙台市から訪れた40代の女性は「ずっと来てみたいと思っていてやっと来ることができました。極楽浜がすごくきれいで緑とのコントラストが美しく、いい季節に来られたと思う」と話していました。

恐山は10月末まで参拝でき、多くの人が訪れる「夏の大祭」は7月20日から24日まで行われます。