弘前市の「ジュンク堂書店」閉店 市内の大型書店姿を消す

弘前市にある「ジュンク堂書店」が30日閉店しました。
市中心部の土手町では大型書店の閉店が続いていて、今回の閉店ですべて姿を消すことになりました。

30日、閉店したのは弘前市土手町の百貨店「中三」にある「ジュンク堂書店」です。

この書店は一般書から漫画までおよそ18万冊を取り扱う県内有数の大型書店として市民に親しまれてきましたが活字離れなどで業績が悪化していたことなどから、運営する「中三」が閉店を決め、30日で営業を終了しました。

閉店に伴い、店内の本棚に残る本は少なくなっていましたが閉店直前には常連客がレジに列をなして並び、本を買い求めていました。

子ども2人と一緒に訪れた30代の女性は「絵本を買うためによく来ていて子どもたちも本屋に来るのが好きでした。閉店は寂しいですが、たくさんいい本に出会うことができた場所なので、感謝の気持ちでいっぱいです」と話していました。

弘前市の男子大学生は「小学校の時から一緒に成長してきた思い入れがあるので、最後を見届けたくて来ました。大型書店は回っているうちに気になる本ができるところが魅力だったのでなくなるのは悲しいです」と話していました。

弘前市中心部の土手町では、大型書店の閉店が続いていて、今回の閉店で大型書店はこのエリアからすべて姿を消すことになりました。