世界文化遺産の大平山元遺跡 魅力を伝える展示施設がオープン

外ヶ浜町にある世界文化遺産、大平山元遺跡の魅力を伝える展示施設が26日オープンし、大勢の人でにぎわいました。

大平山元遺跡は世界文化遺産、「北海道・北東北の縄文遺跡群」の中で最も古い1万5000年以上前の遺跡で旧石器時代から縄文時代への移り変わりを示す貴重な石器や土器が出土しています。

この遺跡の魅力を伝える展示施設「むーもん館」が26日オープンし、記念の式典が開かれました。

外ヶ浜町の山崎結子町長は「世界にこの遺跡の魅力や価値を発信する体制が整ったので多くの人たちに来てほしい」とあいさつしその後、施設の前でテープカットが行われました。

施設には北東アジアで最古級とされている土器で、「むーもん館」の名前の由来となった「無文土器」の一部など旧石器時代から縄文時代にかけての石器や土器、およそ50点が展示されています。

施設ではこのほかどのように石器が作られたか説明した写真や遺跡周辺の当時の自然環境などが紹介され、訪れた人たちは当時の暮らしに思いをはせていました。

野辺地町から訪れた60代の女性は、「展示が見やすくてとてもよい。この遺跡の存在がもっと広まってほしい」と話していました。

「むーもん館」は、月曜日を除き午前9時から午後4時まで開館しています。