国民スポーツ大会 知事「廃止もやむなし」 再来年青森は開催

開催する自治体の負担が大きいなどとして見直しを求める声が相次いでいる国民スポーツ大会について、宮下知事は25日の会見で、「見直しは必至で廃止もやむなしだ」と述べ、今後については廃止も含めて検討を進めるべきだとの考えを示しました。

再来年、青森県で開かれる国民スポーツ大会は、毎年、各都道府県の持ち回りで開かれていますが、一部の知事からは負担が大きいなどとして見直しを求める声が上がっています。

今後の開催のあり方について宮下知事は25日の記者会見で、「見直しは必至であり、私自身は廃止もやむなしだと思う」と述べ、廃止も含めて検討を進めるべきだとの考えを示しました。

理由について宮下知事は、▽施設の整備などの財政負担に加えて▽通常の県庁業務がある中で多くの人員を大会準備などにとられ、人的な負担も大きいと説明したうえで、「大会運営の段取りを含めてすべてが決まっていて柔軟に対応する余地がない。事業費が高止まりする構造になっていて負担が大きい原因だ」と指摘しました。

一方、開催が決まっている再来年の大会については、「県民や選手のためになるすばらしい大会にしたい。全国から多くの人が来るので、市町村と連携して思い出に残るような大会に仕上げていきたい」と述べ、最善を尽くす姿勢を強調しました。