日本一のりんご産地 弘前市でりんごの最後の競り「止め市」

日本一のりんごの産地、青森県弘前市で去年収穫されたりんごの最後の競り、「止め市」が開かれました。

弘前市の青果市場には仲買人や生産者などおよそ550人が集まり、恒例の三本締めを行ってから競りが始まりました。

25日は「ふじ」や「シナノゴールド」など15種類、1万3000箱余りが競りにかけられ、競り人の威勢のいい掛け声に合わせて仲買人たちが金額を指で示し、次々と競り落としていました。

25日の最高値は色づきが評価された1箱20キロの「ふじ」税込み1万8360円で、去年の止め市の最高値の1.7倍となりました。

今シーズンは去年の夏の猛暑や熊などによる被害の影響で、全体の出荷量が去年より1割余り減るなど品薄が続いたことから、1箱20キロあたりの平均価格は、50年以上前にこの市場で取り引きが始まってから最も高い、およそ6100円となったということです。

青果市場の會田一男専務は「猛暑による日焼けなどの影響で例年になく生産量が少ない年となりました。ことしは天候に左右されることのない実りの秋となってほしい」と話していました。