大規模なトマトの生産施設で脱炭素化推進 むつ市などが協定

むつ市に建設中の大規模なトマトの生産施設で脱炭素化を進めようと、むつ市と農業法人、それに森林組合が協定を結びました。

むつ市では年間で最大およそ1500トンのトマトを生産する大規模な施設が建設されていて、来月中旬から稼働する予定です。

施設では脱炭素化に向けた取り組み「GX=グリーントランスフォーメーション」が進められる計画で、その実現に向けてむつ市と、施設を運営する市内の農業法人、それに下北地方森林組合が、24日、協定を結びました。

計画では、施設内の温度を上げるために市有林などから出た木材のチップをバイオマスボイラーで燃やしたあと、その排ガスを浄化してトマトが光合成をする際に二酸化炭素として吸収させるほか、売り上げの一部を森林の整備に活用することで、二酸化炭素の発生量よりも吸収量が多くなる「カーボンマイナス」の実現を目指すということです。

むつ市の山本知也市長は「むつ市が先進的にカーボンマイナスやGXに取り組んで全国のモデルになっていきたい」と話していました。

また、農業法人「寅福プラント」の加藤夢人社長は「むつ市だからこそできる農業の新しい形、価値を発信していきたい」と話していました。