知人を除雪機でひいて殺害など7つの罪 男に懲役30年求刑

4年前、七戸町で知人の男性を除雪機でひいて殺害したほか、取引先から現金をだまし取ったなどとして殺人や詐欺など7つの罪に問われている37歳の元自営業者の裁判で、検察側は「犯行は計画性が高く悪質で、再犯の可能性も極めて高い」として懲役30年を求刑しました。

七戸町で農機具などを販売していた元自営業の大橋一輝被告(37)は令和2年12月、七戸町貝ノ口で近くに住む、知人の工藤勝則さん(当時64)を除雪機でひいて殺害したほか、取引先から現金をだまし取ったり、担当者の自宅を燃やしたりしたなどとして、殺人や詐欺、それに放火など7つの罪に問われています。

22日、青森地方裁判所で開かれた裁判で検察は「計画性が高い犯行で極めて悪質だ。強い殺意を有していたことは明らかで、凶器は除雪機と残虐だ」と主張しました。

そのうえで「被告は不合理な弁解に終始していて反省の態度が認められない。再犯の可能性も極めて高く、刑を特に軽くすべき事情はない」として懲役30年を求刑しました。

一方、弁護側は「検察の主張は被告の供述が信用できないことを前提にしており、誤っている。事故の可能性は否定できない」として詐欺を除く、殺人など6つの罪については無罪を主張し、執行猶予の付いた判決を求めました。

判決は来月22日に言い渡される予定です。