金融経済概況「緩やかに回復」を7か月連続維持 日銀青森支店

今月中旬までのおよそ1か月間の県内の景気について、日銀青森支店は観光などのサービス消費が好調なことなどから「緩やかに回復している」とする判断を7か月連続で維持しました。

日銀青森支店は今月中旬までのおよそ1か月間の県内の金融経済概況について、今月16日に発表しました。

それによりますと、「個人消費」は、物価高のもとで節約志向の強まりが見られたことから、コンビニの売り上げが伸び悩んでいるとした一方で、インバウンド客などが増加し観光需要が堅調に推移したことから「回復している」としました。

また、「生産」については中国経済の回復ペースの鈍さを背景に、鉄鋼は、中国からの受注が弱まり生産水準が低調であるとして、「一部に持ち直しの動きがみられるものの全体としては弱含んでいる」としています。

こうしたことから日銀青森支店は県内の景気について「緩やかに回復している」とする判断を7か月連続で維持しました。

県内景気の先行きについて日銀青森支店の武藤一郎支店長は「県内では桜の見頃を迎え、今後観光シーズンが本格化していく中で、インバウンドや県外からの観光客のさらなる増加が期待でき、県経済の押し上げに寄与していくものと見られる」と話していました。