青森市の「オカムラ食品工業」が漬物の産地を不適切表示

去年9月、東証に上場した青森市の「オカムラ食品工業」が販売した漬物について、中国産の大根を使っていたにもかかわらず、国産と表示して販売していたと農林水産省が発表しました。
オカムラ食品工業の社長は「消費者の方にご迷惑おかけしたことを深くお詫び申し上げる」とコメントしています。

農林水産省によりますと、立ち入り検査の結果、青森市のオカムラ食品工業が製造した漬物「ねぶた音頭」について、原材料の大根は中国産を使っていたにも関わらず、「国産」と事実と異なる不適切な表示をしていたということです。

また、原材料の1つ、ニシンの卵についても、カナダ産と表示すべきところを何も表示していない状態だったということです。

この商品は、おととし10月からことし3月までに、少なくともおよそ9500パックが販売されたことが確認されているということです。

このため、農林水産省は、適正な表示に是正した上で販売することや、再発防止対策の適切な実施などの措置をとり、報告書にとりまとめて来月20日までに大臣宛に提出するよう、19日指示しました。

オカムラ食品工業は、NHKの取材に対し、商品の見直しをしていたところ、表示内容に誤りがあることがわかり、自ら農林水産省に報告したということです。

また、この商品は現在、販売停止中だということです。

オカムラ食品工業の岡村恒一社長は「本件に関して大変猛省しております。消費者の方にはご迷惑おかけしたこと、深くお詫び申し上げます」とコメントしています。