青函トンネル記念館19日から営業 ケーブルカーも運行再開

外ヶ浜町の「青函トンネル記念館」で、今年度の営業が始まりました。
車体を支えるフレームに亀裂が見つかったケーブルカーも、クラウドファンディングで資金を集めて修復を行い、運行を再開しました。

外ヶ浜町の龍飛崎にある「青函トンネル記念館」は19日、今年度の営業初日を迎えました。

午前8時半すぎに、最初の客となった横浜市の久住ケイ子さんと、館長らがテープカットを行ったあと、早速、ケーブルカーに乗って海底トンネルに向かい、海底から100メートル地下にある「体験坑道」を歩いて見学しました。

記念館のケーブルカーは、老朽化が進み、去年春にはクラウドファンディングで1000万円あまりを集めて大がかりな点検を行い、運行継続にこぎつけましたが、その後、車体を支えるフレームに幅7センチあまりの亀裂が見つかり、運行できない状態になりました。

このため、記念館は再び、クラウドファンディングで寄付を募り、先月末までの2か月間で767万円あまりを集め、修復したうえで19日の運行再開にこぎつけました。

記念館の工藤幸治館長は「支援いただいたたくさんの方々の期待に応え、地域の観光を盛り上げる役割を果たさなくてはという思いだ。今後も、さまざまな方法を模索してケーブルカーの運行の継続に取り組んでいきたい」と話していました。