ウクライナの避難女性受け入れ パンの売り上げを寄付 南部町

ウクライナから避難してきた女性をパン工房の働き手として受け入れた南部町の団体が、18日町役場を訪れ、パンの売り上げの一部などをウクライナへの義援金として寄付しました。

南部町役場を訪れたのはパンやお菓子づくりなどで障害者の就労支援を行う団体、「NPO法人三本の木フレンド」の代表2人です。

この団体は去年3月から5月までの2か月間、当時、ウクライナから南部町に避難していた家族の1人で、女性のオルハさんを団体が運営するパン工房に働き手として受け入れました。

工房ではオルハさんからウクライナの国の花であるひまわりの油脂で作ったパンなど現地の食卓で親しまれている3種類のパンの作り方を教わり、これまで地元の直売所で販売してきました。

18日は、その売り上げの一部などから集められた30万円の義援金の目録を団体の林悦子理事長が南部町の工藤祐直町長に手渡し、合わせて、能登半島地震の被災地への義援金も手渡しました。

町によりますとこれらの義援金は日本赤十字社を通してウクライナ側や能登半島の被災地に送られるということです。

ウクライナの情勢について林理事長は「オルハさんたちには命の危険がないように生き抜いてほしいという思いです。一日も早い終戦と復興、そしてみんなが幸せになることを願っています」と話していました。