三沢基地の騒音問題で市が移転を希望する住民に説明会

戦闘機などの騒音に悩まされているとして、早期の移転を求めている三沢基地周辺の地区の一部の住民に対して、三沢市は12日、移転の意向について聞くアンケート調査を行うことなどを説明しました。

三沢基地をめぐっては、基地に隣接する三沢市の岡三沢地区の住民が、自衛隊やアメリカ軍の戦闘機などの騒音に悩まされているとして早期の移転を求めていて、防衛省が去年10月、騒音のレベルなどを測る本格的な調査を始めました。

調査結果は、来年度をめどにまとめられる予定ですが、一部の住民から一刻も早い移転を望む声が上がっていることなどから、市は12日、移転の意向を聞く独自のアンケート調査を行うための説明会を開きました。

説明会には、岡三沢地区の5丁目と6丁目に住む130人ほどが参加し、市は、まず、移転は国が行う事業で強制ではないことを伝えた上で、個人移転の場合は移転先の土地を自分で決め、集団移転の場合は希望者の意向をもとに市が決めることなどを説明しました。

そして、住民たちの一部は、早速、配られたアンケート用紙に移転を希望するかどうかなど9つの項目に回答していました。

岡三沢6丁目町内会の小泉愃司会長は「移転対象区域の線引きがされていないなかで意向調査を行うことは早期の移転につながるので、大変良いことだ」と話していました。

アンケート結果は来月をめどにまとめられるということです。