弘前市と自衛隊が運転手確保で協定 退職自衛官の再就職後押し

バスやタクシーの運転手不足が深刻化する中、地域の公共交通の運転手として退職する自衛官の再就職を後押ししようと弘前市と自衛隊が協定を結びました。

8日、行われた協定の締結式には、弘前市の桜田市長や自衛隊の担当者、それにバスや鉄道など公共交通の事業者の担当者も出席しました。

この中で桜田市長は「市内の公共交通は運転手不足で運行サービスが縮小し、喫緊の課題となっている。協定を契機に、地域を支える人材の確保と安心して暮らせるまちづくりが図られることを願う」と述べ、協定書に署名しました。

この協定には自衛隊と公共交通の事業者が協力して、インターンシップを行うことや公共交通の事業者は退職する自衛官の採用においてほかの希望者より可能な限り、優遇することなどが盛り込まれています。

自衛隊青森地方協力本部の渡邉雄一本部長は「地域貢献できることは非常にありがたい。運転手との懇談などを企画し、円滑な再就職の支援を行っていきたい」と話していました。

締結式に出席した弘南バス人事部の藤田潔部長は「この協定で安定的なドライバーの確保につながるのではないかと非常に期待している。弘前の足の確保のために協力していただきたい」と話していました。