国立公園のモデル事業 十和田湖周辺の地区が選定

環境省が進めている、自然体験を楽しみながら現地に長期滞在してもらう国立公園のモデル事業の実施地域に、十和田湖周辺の休屋・休平地区が選定されました。

このモデル事業の第1弾の実施地域について、環境省は先月、十和田市と秋田県小坂町にまたがる十和田湖周辺の休屋・休平地区を選定したと発表しました。

選定の理由について、環境省は、地区内の景観に影響を与えていた廃屋の撤去が進み、土地が活用しやすくなったことに加え、十和田市などが参加して事業の基本構想をまとめるなど、地元の自治体とも合意を得られているためとしています。

選定を受けて、十和田市の小山田市長は「もう一度訪れたいと思わせる受け入れ環境作りには絶好の機会と受け止め、今後、市としても基本構想の実現に向けて取り組んで参ります」とコメントしています。

十和田市などが作るモデル事業の基本構想では、自然・景観・文化の持続性を高めるとともに、十和田湖でしか味わえない感動体験を創出することなどを目指すとしています。

環境省は今後、地元の関係者を交えて協議を行い、具体的な事業計画を策定していくとしています。