「2024年問題」でJR貨物が鉄道輸送への積み替え施設開設

輸送量の減少が懸念される物流の「2024年問題」への対応が課題となる中、JR貨物は、ドライバーの長時間労働の短縮などのニーズに応えようと、八戸貨物駅に一般のトラックから荷物を鉄道コンテナに積み替えできる新たな施設を開設しました。

1日からトラックドライバーなどに対する時間外労働の規制が強化され、労働環境の改善が期待される一方、ドライバーの労働時間の短縮などの影響で、輸送量の減少や人手不足が懸念される「2024年問題」への対応が、県内でも課題となっています。

こうした中、JR貨物東北支社は、「2024年問題」への対応など幅広い物流ニーズに応えようと、八戸市の八戸貨物駅に一般のトラックから鉄道コンテナに荷物を積み替えできる施設を新たに開設しました。

運送業者などが貨物列車で荷物を運ぶ際、鉄道コンテナにあらかじめ荷物を入れた上で、専用のトラックで駅に運ぶ必要がありましたが、この施設の開設により、一般のトラックで駅まで荷物を運び、鉄道コンテナへの積み替えが行えるということです。

1日は早速、引っ越し業者がトラックで荷物を運び込み、鉄道コンテナへの積み替え作業を行っていました。

JR貨物八戸営業所の大山真一所長は「『2024年問題』で長距離のトラック輸送が労働時間の面で厳しくなるが、一部を鉄道輸送にしてもらうことで、ドライバーの人手不足などに対応できるので活用してもらいたい」と話していました。

JR貨物によりますと、こうした積み替え施設は、県内では青森市内にも設けられているということです。