黒石市の「津軽こけし館」など2つの観光施設 市が直接運営へ

黒石市は、「津軽こけし館」などの市内の観光施設を運営する指定管理者が来月からいなくなることから、来月以降の運営を市が直接行うことを決め、準備を進めています。

黒石市は、市内にある観光施設の「津軽こけし館」と「津軽伝承工芸館」の新年度からの指定管理者に、「日本旅行東北」を選んで手続きを進めていましたが、この会社が独占禁止法違反の疑いで公正取引委員会の立ち入り検査を受けたことから指定を見送りました。

このため、黒石市は来月1日以降の2つの観光施設の運営について市が直接行うことを決め、今の指定管理者から引き継ぎ作業を行っています。

ただ、市は現在、施設で行われている物品の販売やレストランの営業を来月以降も継続するには、新たに公営企業や第3セクターを立ち上げる必要があり、手続きに時間がかかるなどとして営利活動を行わずに施設を運営することにしています。

黒石市観光課の太田淳也課長は「市の直営になったとしてもイベントなどは通常どおり開催して、観光施設として集客が落ちないようにしていきたい」と話しています。

黒石市は、公正取引委員会の調査結果が出てから、内容次第で再選定などを検討していくことにしています。