「ANOVA」土地と建物 六ヶ所村の建設会社が取得

県の誘致企業の1つで、去年9月に破産した六ヶ所村の「ANOVA」の土地と建物について、先月村内の建設会社が貸し倉庫としての運用を目指し取得していたことがわかりました。

県が六ヶ所村に誘致した、「ANOVA」はカーナビのタッチパネルセンサーの基板などの製造・販売を行っていましたが、半導体不足による自動車生産の減少や電気料金の値上げなどの影響で赤字が続き、去年9月に破産しました。

その後、工場の土地と建物について会社の破産管財人と群馬県にある親会社が買い手を探していましたが、先月29日、村内で建設事業などを手がける岡山建設と売買契約を結んだことがわかりました。

岡山建設は核燃料サイクル施設の事業者の日本原燃の工事を請け負っているほか、風力発電事業も展開していて、今後、取得した建物を改修し、再処理工場や風力発電設備などで使われる大型の部品の保管などを目的に貸し倉庫として運用することを目指すとしています。

岡山建設の岡山信広社長は、「再処理工場の運転や保守の業務に必要な資材や風力発電の稼働率を上げるため、設備に必要な部材を村内にストックしたいというニーズがあるということでビジネスチャンスだと捉え取得することにした」と話していました。