地元・五所川原でパブリックビューイング 市民らが声援送る

尊富士の地元・五所川原市では、市役所でパブリックビューイングが行われ、集まった市民らが声援を送りました。

五所川原市では、優勝がかかった大一番に臨む尊富士に地元から声援を送ろうと、市役所本庁舎の1階ロビーに大型のスクリーンが設置されました。

パブリックビューイングは午後5時からの予定でしたが、その1時間前には市民が集まり始め、取り組みの直前にはおよそ180席が満席となって、立ち見の人も100人ほどにのぼりました。

集まった人たちは尊富士がスクリーンに映し出されると大きな拍手を送り、取り組みが始まると同時に大きな歓声を上げていましたが、尊富士が寄り切りで敗れ、右足をかばうように土俵を後にすると会場には悲鳴も上がり、多くの人が心配そうな表情で見つめていました。

会場には尊富士の母親と祖父母も駆けつけていましたが、優勝を争うほかの力士の取り組みの間も不安を隠せない様子で、時折、涙を見せていました。

母親の石岡桃子さんは「取組の間のことをよく覚えていない。けがをしている様子だけがよみがえってくる。あすのことよりもけがが心配で、気が気でなく祈るしかない」と話していました。

市内の30代の女性は「会場の盛り上がりを見て尊富士の注目度の高さを改めて実感した。もちろん優勝してほしいが、体が一番大事なのでとにかくけがが心配だ」と話していました。