青森県立三本木農業高校 実習中の事故で重体の男子生徒が死亡

2年余り前、十和田市の農業高校で実習中の男子生徒が頭の骨を折るなどして意識不明の重体となった事故で、この生徒が今月15日に亡くなっていたことが分かりました。

令和3年12月、十和田市にある当時の県立三本木農業高校の牛舎で、実習にあたっていた当時2年生の水野歩夢さんが頭の骨を折るなどして倒れているのが見つかりました。

水野さんは、事故のあと意識不明の状態が続き、自宅で療養を続けていましたが、家族によりますと、ことし1月末に容体が悪化し、今月15日、八戸市内の病院で亡くなったということです。

この事故をめぐって、警察は現場で指導していた職員が安全管理を怠り、暴れた牛を追い払おうと振り上げた農具で誤って生徒を刺したとして、去年7月、業務上過失傷害の疑いで書類送検しましたが、青森地方検察庁は、先月、嫌疑不十分で不起訴処分にしていました。

水野さんの母親の美佳さんは21日、NHKの取材に応じ、不起訴処分を不服として、来月以降、検察審査会に審査を申し立てる予定であることを明らかにしました。

美佳さんは「息子は人見知りだがとても優しい子だった。学校側や警察や検察の対応すべてに納得がいっていない。すべてが分かったとしても息子の死を受け入れられないと思うが、なぜこのようなことになったのか、もう一度、一から捜査をしてほしい」と話していました。

県教育委員会の風張知子教育長はコメントを発表し、「事故の発生を防止できなかったことについて改めてご家族の方々におわびするとともに、亡くなられた生徒のご冥福をお祈り申し上げます。安全対策を徹底し、信頼される学校づくりに努めてまいります」としています。