教員不足で県教委が教員採用試験の時期前倒しなどの取り組み

教員不足が深刻化する中、県教育委員会はことしの教員採用試験で時期を前倒しして行うなど、採用拡大のための取り組みを進めることにしています。

県教育委員会によりますと、県内では去年の夏休み明けの時点で、公立小学校で66人、公立中学校で34人の欠員が出るなど、教員不足が深刻化しています。

全国で教員採用試験の前倒しが相次いでいるなか、青森でも試験を前倒しして、少しでも多くの人材を確保しようと、県教育委員会は、ことしの教員採用試験で一次試験を1週間ほど前倒しして7月中旬に、例年9月下旬に行っていた二次試験も3週間ほど前倒しして8月31日と9月1日に行うことを決めました。

また、小学校教員の採用を拡大するとともに、幼児教育と小学校での教育の連携を強化するため、幼稚園で正規の教諭として3年以上の勤務経験がある人を対象に、小学校の教員免許が無くても受けられる特別選考を新たに行うことを決めました。

特別選考を受けて合格した人は、3年以内に小学校教員の2種免許を取得する必要がありますが、その間は臨時講師として授業を行うことができます。

県教育委員会教職員課は「民間企業の採用活動が早期化していることを受け、選考日程の前倒しで、より多くの大学生に目を向けてもらうなど、ターゲットを広げて教員の確保に努めたい」としています。