世界文化遺産「大平山元遺跡」の展示施設 販売グッズ完成

世界遺産に登録された青森県外ヶ浜町の大平山元遺跡の展示施設が来月、オープンするのを前に、施設で販売されるグッズがこのほど完成しました。

外ヶ浜町の大平山元遺跡は世界文化遺産に登録された「北海道・北東北の縄文遺跡群」を構成する遺跡の一つで、その近くに、出土品などを展示する施設が来月26日にオープンします。

そのミュージアムショップで販売されるグッズを地元の蟹田中学校の生徒と青森市のイラストレーターの豊川茅さんがこのほど共同開発し、14日外ヶ浜町役場で山崎結子町長に紹介しました。

グッズはTシャツやハンカチなどで、それぞれ縄文時代に生活していた人たちの様子をイメージしたイラストやロゴがあしらわれています。

山崎町長は「ポップなイラストがすごく縄文にはまっていて、そこに地元の中学生のエッセンスが入っているのもうれしい。遺跡が多くの人に愛されていくのを見守っていただきたい」と話していました。

グッズを開発した男子生徒は「結構考えて作ったがかわいいイラストになったのですごくうれしかった。いろんな人たちに買ってもらえたらうれしい」と期待していました。

イラストレーターの豊川さんは「すごく愛のつまったデザインになった。観光に来た人や地元の人みんなに愛されるものになったらいいなと思います」と話していました。

「大平山元遺跡」は世界文化遺産に登録された「北海道・北東北の縄文遺跡群」を構成する遺跡の一つで、青森県外ヶ浜町の蟹田地区にあります。

1976年と1998年に本格的な発掘が行われ、旧石器時代の終わりごろの特徴がある石器や土器のかけらなどが出土していて調査の結果、1万5000年以上前のものである可能性が指摘され、土器は北東アジアで最古級とみられるということです。

世界遺産となった縄文遺跡群の中でも最も古く旧石器時代から縄文時代への文化の移り変わりを考える手がかりとして注目されています。