マグロ漁獲量一部未報告問題 大間漁協の漁獲枠から差し引く

大間漁協の漁業者などがクロマグロの漁獲量の一部を報告していなかった問題で、県内の主要な漁協などでつくるマグロの資源管理委員会は、漁獲枠の超過にあたる30トンあまりを大間漁協の漁獲枠から差し引くことを決めました。

青森県は、去年12月、再調査を行った結果、2021年度に大間漁協などで水揚げされたクロマグロ、あわせて90トンあまりが未報告だったことを明らかにし、ことし2月には、水産庁が会議を開き未報告によって、漁獲枠を上回った30.5トンについて、青森県に配分される予定の漁獲枠から差し引くことを決めていました。

これを受け、県内の主要な漁協などでつくるマグロの資源管理委員会は、13日開かれた非公開の会議で、超過はすべて大間漁協の分だったことから、県に配分される漁獲枠のうち、大間漁協の漁獲枠から30.5トンを差し引くことを決めました。

関係者によりますと、大間漁協の関係者からは「迷惑をかけて申し訳ない」という趣旨の発言などがあったということです。

この問題を巡っては、2019年度と2020年度にもクロマグロの漁獲量の一部が未報告だった疑いがあるとして、県が調査を進めていて、新たに未報告が判明した場合、さらに、漁獲枠から差し引かれる可能性があります。