農業課題の解決へ 研究成果の発表会 五所川原市の農業高校

五所川原市の農業高校で、生徒みずからが考えた農業の課題の解決策を披露する発表会が開かれ、生徒たちは人手不足の解消に向けてタブレットやスマートフォンを積極的に活用することが有効だなどと提案していました。

五所川原農林高校では、作物の栽培や加工をする上での課題の解決策をみずから考える活動を行っていて、12日開かれたことしの研究成果の発表会には、2年生の17のグループ、あわせておよそ90人が参加しました。

このうち、食品科学科のグループは、食品廃棄物を減らすことをテーマにブルーベリーをジャムに加工する際に出た搾りかすからクッキーを作り、ほかの生徒からアンケートを取るなどして見た目や味にもこだわったと発表しました。

また、生物生産科のグループは、メロンの栽培にタブレットなどを活用して温度管理を行った研究成果を発表し、こうしたICT技術を活用した「スマート農業」によって人手不足の解消につながるのではないかと提案していました。

2年生の男子生徒は「自分たちが研究した成果を知ってもらい、スマート農業をより多くの地域のメロン農家や新規就農者に広めていきたい」と話していました。