八戸市の種差海岸で追悼の催し 海に向かい手をつなぎ黙とう

東日本大震災から13年となる11日、八戸市の種差海岸で追悼の催しが開かれ、参加者たちは海に向かって手をつなぎ、黙とうをささげました。

この催しは、震災の記憶を伝える活動を続けている団体が毎年開いていて、11日は種差海岸におよそ50人が集まりました。

はじめに主催した団体の代表、小渡章好さんは「大震災を通してつらいこともあったが、大切な出会いもあり、縁がつながってきました。感謝する心を忘れず、手をつないで、これからも皆さん、元気に生きていってほしい」とあいさつしました。

そして地震が発生した午後2時46分になると、集まった人たちは海に向かい1列になって手をつなぎ、1分間の黙とうをささげて、亡くなった人たちを追悼しました。

このあと、参加者は全員で復興支援ソング、「花は咲く」を合唱しました。

毎年、参加しているという70代の女性は「この海でとてもつらい思いをした人がたくさんいる。1年に1回、亡くなられた方のために祈っています」と話していました。

また、70代の男性は「ことしは能登半島地震も発生して津波の恐ろしさや備えの大切さを再認識しました。悲しみにうちひしがれるだけでなく、未来に向かってどういう街をつくっていくか学んでいかなければ」と話していました。