「はれわたり」が「特A」獲得 「青天の霹靂」初の「A」に

去年生産されたコメの味などを評価する「食味ランキング」の結果が発表され、県内では去年、全国での販売が始まった新品種「はれわたり」が最高の「特A」を獲得しました。
一方、8年連続で「特A」だった「青天の霹靂」は初めて「A」となりました。

「日本穀物検定協会」は全国で生産されたコメの味や香りなどを審査し5段階で評価していて、去年生産された144銘柄の評価を29日発表しました。

この中で去年、全国での販売が始まった青森県の新品種「はれわたり」は、最も評価の高い「特A」を獲得しました。

「はれわたり」が「特A」の評価を受けるのは初めてで、参考品種として出品された令和4年産を含めると2年連続です。

一方、青森県のブランド米で、8年連続で「特A」を獲得してきた「青天の霹靂」は初めて「A」の評価にとどまりました。

また、前回、再び「A」に返り咲いた「まっしぐら」は1段階評価を落として「A’」になりました。

全国で「特A」の評価を受けたのは43銘柄で、このうちおよそ6割が高温に強い品種でした。

この団体の井出道雄会長は「猛暑が続くなかで、高温に強い新しい品種にチャレンジしたところが評価された」と話しています。

【宮下知事】

コメの味などを評価する「食味ランキング」の結果が発表されたことをうけて宮下知事は29日夕方、報道陣の取材に応じました。

8年連続で「特A」だった「青天の霹靂」が初めて「A」となったことについては「去年は作付けしているエリアで高温が続いて難しい状況だったのでやむを得なかった部分もある。再スタートの気持ちで生産者と一丸となって取り組み『特A』復活に向けて頑張っていきたい」と述べ、去年の記録的な暑さが影響したとの考えを示しました。

一方、新品種「はれわたり」が最高の「特A」を獲得したことについては「暑さや気候変動にも対応できるよう開発された品種でもあり、これから青森県のコメの主力になれることを改めて証明したと思う。開発にあたった県や生産者の取り組みの結果だ」と述べ、今後さらに全国での販売を進めていくことに意欲を示しました。