雪の中で保存していたりんごを掘り出し 八甲田山系のふもと

青森県の八甲田山系で新鮮さを保つために冬の間、雪の中で保存されていたりんごを掘り出す作業が行われました。

この取り組みは青森市の青果会社が、14年前から行っていて、25日は八甲田山系のふもとで去年12月に雪の中に埋められたおよそ16トンの「サンふじ」を掘り出す作業をしました。

初めに青果会社の担当者などが高さ2メートルほどの雪を重機などで取り除き、りんごが入った木箱が姿を現しました。

このあと、掘り出し作業のツアーに参加した15人ほどがシャベルを使って雪をかき分け、作業が終わるとりんごがふるまわれました。

雪の中は温度や湿度が一定となることからりんごのみずみずしさが保たれて甘さが引き立つのが特徴で参加者はおいしそうに味わっていました。

ツアーの参加者は「雪の中のりんごを初めて食べたが、とてもジューシーでおいしいです」と話していました。

毎年、買い付けている青森県内の卸売会社の担当者は「ことしは雪が少なくて心配しましたが、無事、おいしいりんごに仕上がって安心しました」と話していました。

掘り出されたりんごは全国各地のスーパーなどで今月末から販売される予定です。