十和田市ゆかりの新紙幣人物と地域をPRするイベントや講演会

ことし発行される新しい紙幣に、十和田市にゆかりのある渋沢栄一などが描かれるのにあわせて、十和田市は紙幣に描かれている人物と地域の関わりについてPRする記念イベントや講演会などを行うことを明らかにしました。

政府はことし7月、一万円札と五千円札、それに千円札の紙幣のデザインを20年ぶりに一新します。

新一万円札には、十和田市などを流れる人工河川「稲生川」の開拓事業に携わった渋沢栄一が、新千円札には、市内にある北里大学獣医学部の学祖として知られる北里柴三郎と、いずれも十和田市にゆかりのある人物が描かれています。

十和田市の小山田市長は、19日の記者会見で、新しい紙幣の発行にあわせた記念イベントなど12の事業を行うための費用として、およそ1200万円を新年度の当初予算案に盛り込むことを明らかにしました。

具体的には、渋沢栄一と市の開拓に関する資料を所蔵する文庫で企画展を開催することや、地元の小中学生を対象に北里柴三郎の研究に関する講義などが行われるということです。

小山田市長は「新しい紙幣の人物が十和田市に関わりがあるということで市民と一緒に発行を喜び合い、子どもたちも含め多くの人たちに歴史について知ってもらいたい」と話していました。