柳の枝の折れ具合で農作物の出来を占う「柳からみ神事」

柳の枝を床にたたきつけて、その折れ具合を見てことしの農作物の出来を占う「柳からみ神事」が16日、平川市の猿賀神社で行われました。

およそ400年前から行われている「柳からみ神事」は、拝殿の床に柳の枝をたたきつけ、枝の折れ具合でことしのコメなどの出来を占う神事で、平川市の猿賀神社では毎年、旧暦の正月7日に行っています。

16日はこの神事を先祖代々執り行っている地元の三上隆志さんが、3メートルほどある柳の枝を神職から受け取り、かけ声とともに勢いよく拝殿の床にたたきつける動作を12回繰り返しました。

占いの神事を行った三上さんは「枝の折れ具合を見たところ、ことしは春先の霜や夏の低温になると思いました。農作物は平年作を少し下回ると見込まれますが、自分も農家なのでこの見立てが当たらなければいいなと思います」と話していました。

折れて落ちた柳の枝は、豊作や幸運をもたらすとされていて、神事が終わると集まった人たちが次々と拾い集めていたほか、境内では無病息災などの願いを込めて袋入りの紅白の餅がまかれ、集まった人たちが手を伸ばしたり袋を広げて集めたりしていました。