署長が作った「詐欺防止ソング」 最近の手口入れリニューアル

特殊詐欺の被害を減らそうと、青森警察署の工藤昭幸署長が9年ほど前にみずから作詞・作曲した「特殊詐欺防止ソング」を、歌詞の内容を最近の手口を紹介する形にリニューアルして13日、披露しました。

「特殊詐欺防止ソング」は、青森警察署の工藤署長が9年ほど前に板柳警察署の署長だった当時、作詞・作曲した歌で、「還付金を払うのでATMに行って」とか「もしもしオレだけど、携帯の番号変わったから」などと、そのころ被害の多かった手口を紹介しています。

このほど工藤署長はその歌詞を最近の手口にリニューアルした「2024年2月バージョン」を作成し、13日、青森警察署で披露しました。

新しい歌詞は「ウイルスに感染した、ソフトを買って」とか、「投資で絶対にもうかる」、「副業で楽して簡単にお金が稼げる」など、特殊詐欺で最近よく使われることばが並び、「それは詐欺。気をつけて!」と締めくくって被害にあわないよう注意を呼びかけています。

県警察本部によりますと、去年県内で確認された特殊詐欺の被害は97件と前年の2.5倍近く増加し、被害額は3億円を超えるなど、被害が深刻化しているということです。

工藤署長は「このような特殊詐欺の手口がはやっていると多くの人に認識してもらいたい。何か心配なことがあれば警察署には24時間、警察官がいるので、夜中でも休日でも相談してしてほしい」と話していました。

この歌は動画投稿サイト「Youtube」の青森県警の公式チャンネルで視聴できるということです。