下北半島のマタギの歴史や文化を紹介する展示会 むつ

マタギの集落で代々受け継がれてきたクマの猟に使う道具や儀式など、下北半島のマタギの文化を紹介する展示会がむつ市で開かれています。

会場となった「むつ市海と森ふれあい体験館」には、マタギの集落として知られるむつ市川内町の「畑集落」で受け継がれてきたクマの猟に使う道具のほか、歴史や文化を紹介する写真などおよそ60点が展示されています。

このうち木の札は、藩政時代に南部藩から畑地区のマタギに発行された銃の所持許可証で、藩お抱えのマタギだったことを示す貴重な資料の1つだということです。

このほか、クマの胆のうの重さを正確に量るために使われていた道具や、マタギの儀式で使う紙で作られた飾りなども展示されています。

訪れた人は、ふだん目にすることがない貴重な道具などをじっくりと見学していました。

展示会を企画したNPO法人の山田菜生子さんは「いま畑集落ではマタギの文化が消えつつあるので、マタギが紡いできた歴史をぜひ皆さんに見ていただきたい」と話していました。

この「マタギ展」は来月16日まで開かれていて、最終日にはマタギを招いた座談会も開かれます。