震災から和太鼓復活 児童が能登半島地震の被災者に義援金

東日本大震災の津波で伝統の和太鼓が流され、県内外の支援で演奏を復活させることができた三沢市の小学校では、児童たちが能登半島地震で被災した人たちを支援しようと義援金を集め、7日寄付しました。

三沢市の三川目小学校では「海鳴り太鼓」と呼ばれる伝統の和太鼓の演奏を先輩たちから受け継いで行っています。

13年前の3月、祭りで演奏するため漁港の施設に持ち込まれていたこの太鼓は東日本大震災の津波で多くが流されましたが、その後、県内外から寄せられた支援で新たな太鼓を購入することができ伝統は途絶えることなく続いています。

この支援への恩返しとして能登半島地震で被災した人たちを支援しようと5年生7人は先月、校内での募金の呼びかけや近くの直売所での募金箱設置などを通じてあわせて3万3000円余りの義援金を集めました。

児童たちはこの義援金を、7日、小学校を訪れた三沢市社会福祉協議会の山崎徹常務理事に「能登の人たちに届けてください」と手渡しました。

児童たちは「石川県の人たちはいま避難所などにいるので安心した生活にいち早く戻ってほしい」とか「被災した人たちの心が明るくなるようにと思いを込めて活動しました。石川県や全国の人たちに海鳴り太鼓の演奏を聞かせたい」と話していました。