「弘前城雪燈籠まつり」雪不足のため内容を一部変更して開催

弘前公園では今月9日から開幕する「弘前城雪燈籠まつり」に向けた市民による灯籠や雪だるま作りが1日から始まりました。
ことしは雪不足のため、雪で作った滑り台の数を減らすなど内容を一部変更して開催するということです。

ことしは、平年より気温が高く推移しているため記録的に雪が少なくなっていて、1日の時点での弘前市の積雪は6センチと平年の1割ほどとなっています。

弘前公園も雪が少なく、路面が見えている状態ですが、1日から「弘前城雪燈籠まつり」に向けた50余りの団体や市民グループによる灯籠や雪だるまなどの制作が始まりました。

このうち、市内にある特別支援学校の児童合わせて14人が雪だるまを制作し、溶けて固くなった雪の塊を削って集めるなどして雪だるまの土台を作っていました。

参加した男子児童は「最初は雪が少なくて雪だるま作りができるか不安だったけど、なんとかできています。本格的な雪だるまを作りたい」と話していました。

この学校の鳴海愛子主事は「雪が固くて手こずりましたが、形になってよかった。せっかく作ったので、天候に恵まれ、溶けずに形を保てたらいいなと思います」と話していました。

雪不足の影響で、雪で作ったすべり台の数を例年の2つから1つに減らしたり、雪像の大きさを小さくするなど変更を余儀なくされているほか、この祭りの呼び物となる大型の雪像作りでは岩木山から運ぶ雪を想定の2割から3割ほど増やして対応しているということです。

「弘前城雪燈籠まつり」は今月9日から4日間弘前市の弘前公園で開かれます。