連合青森 過去最高水準の6%以上の賃上げ 経営側に申し入れ

ことしの春闘に向けて、連合青森の代表が県経営者協会を訪れ、過去最高水準となる月額6%以上の賃上げを求める方針を伝えました。

県内ではことしの春闘が来月3日、本格的に始まるのを前に30日、県内の労働組合が加盟する連合青森の塩谷進会長が青森市にある県経営者協会を訪れ、七尾嘉信会長に申し入れ書を手渡しました。

この中で連合青森は、物価の高騰に賃金の上昇が追いつかず労働者の生活が圧迫されているなどとして、定期昇給分を含め正社員の基本給の月額を1万4700円以上、率にして6%以上引き上げることを求めています。

6%以上の引き上げの要求は連合青森の発足以来、最も高い水準です。

これに対し、県経営者協会の七尾会長は「会員企業の景況感は悪化していて、原材料費の高騰などにより先行きも悪化する見通しだ」などと述べ、3月に正式な見解を示すとしています。

申し入れのあと、県経営者協会の七尾会長は「世の中では賃上げの流れができていると感じる。ただ県内はほとんどが中小企業で価格転嫁が思うように進んでいないほか、人手不足の問題もあり、会員企業と協議していく」と話していました。

連合青森の塩谷会長は「ことしの春闘は経済ステージの転換を図る正念場だと捉え、中小企業が価格転嫁できる環境づくりなどに対応していきたい」と話していました。