くじ引きの「大王当て」で使われる生菓子を作る体験会 弘前

津軽地方で戦前から親しまれてきたくじ引き、「大王当て」で使われる生菓子を作る体験会が28日、弘前市で開かれました。

「大王当て」は、くじを引いて「大王」が出れば最も大きいお菓子がもらえるという、津軽地方で戦前から子どもたちに親しまれてきたくじ引きです。

「大王当て」で使われる生菓子作りの体験会が28日、弘前市で開かれ、多くの親子連れなどが参加しました。

参加者たちは、生菓子の製造会社の人たちから作り方を教わりながら、いんげん豆で作った緑色と黄色、それに白色のあんを木の型の中に詰めていきました。

そして、型をテーブルに勢いよくたたきつけると、色とりどりの花や魚、果物などの形をした生菓子が出来上がりました。

会場ではこのほかに、「大王当て」のくじ引きを実際に体験できるコーナーも設けられていて、子どもたちが楽しそうにくじを引いていました。

参加した小学1年生の女の子は「型からあんを出すところが楽しかったです。生菓子は家に持ち帰って家族で食べたいです」と話していました。

また、60歳の男性は「大王当ては子どもの頃によく遊びました。いいできばえの大王ができあがったと思います。昔を思い出しながら味わいたい」と話していました。