青森市出身「淡谷のり子」さんの詠んだ短歌や写真 特別展示

連続テレビ小説「ブギウギ」で主人公のライバル、「茨田りつ子」のモデルとなった青森市出身の歌手、「淡谷のり子」さんの詠んだ短歌や写真などを集めた展示が、青森市で26日から始まりました。

青森市にある県近代文学館で26日から始まった淡谷のり子さんの特別展示では、およそ80点の直筆の短歌や写真などが紹介されています。

淡谷さんは政治家で文学者でもあった叔父の淡谷悠蔵の影響で俳句や短歌をよく詠んでいたということです。

なかでも、淡谷さんの歌手人生にかける情熱を「あかあかと燃ゆる夕焼け」と表現した短歌と、叔父の悠蔵の「苦学一生」ということばが書かれた色紙は、2人の人生観が1枚に収まった貴重な展示だということです。

このほか、淡谷さんが同郷の文学者などと笑顔で写る写真も展示されていて、学生時代からの交友関係も知ることができます。

県近代文学館の石岡健一文学専門主幹は「淡谷のり子は歌で有名だが、書も非常に達筆でたくさんの色紙を書いている。ぜひ足を運んでもらい、叔父との関係を知りながら見てほしい」と話していました。

この特別展示は青森市の県近代文学館で3月31日まで開かれています。