能登半島地震 青森県から薬剤師3人を被災地に派遣

能登半島地震で被災した人たちに薬を提供する体制を整えようと県内の薬剤師3人が現地に派遣されることになり、出発式が行われました。

日本薬剤師会からの要請を受けて今回派遣されるのは青森県薬剤師会に所属する薬剤師3人で、このうち2人が25日朝、青森市で行われた出発式に参加しました。

式では、県薬剤師会の近井宏樹副会長が「いろいろな危険もあるかと思うが、薬剤師の職能をしっかりと発揮してください」と激励しました。

これに対して、今回、派遣される白滝貴子県薬剤師会会長が、「要請を受けて1月中に出発できて非常によかった。すでに現地に入っている青森県歯科医師会などと連携をとりながら頑張っていきたい」と決意を述べました。

2人はこのあと、八戸市からの1人と合流したうえで、25日、石川県に入るということです。

そして今月28日まで石川県内で、被災者からの薬に関する相談や健康相談に応じるほか感染症予防のため避難所の衛生環境の改善指導なども行う予定だということです。

白滝さんは「現地でやることは日頃、薬局でやっていることの延長線上にあると思う。心の部分で被災した人に寄りそえることがないか模索しながら活動していきたい」と話していました。