津軽地方の木製のこま「ずぐり」の制作が盛ん 黒石市

津軽地方で、冬の遊びとして古くから親しまれている木製のこま、「ずぐり」の制作が、黒石市で盛んに行われています。

木製のこま「ずぐり」は、雪の上でも回るように、丸みを帯びた形で軸も太く作られているのが特徴で、津軽地方では、子どもたちの冬の遊び道具として古くから親しまれています。

「ずぐり」は、木を削り出す工程が、こけし作りに似ていることから、地元のこけし職人が制作に当たっていて、黒石市にある観光施設、「津軽こけし館」では、「ずぐり」の注文が増える毎年この時期に、作業が本格化します。

施設にある工房では、こけし職人の小島利夏さんが、円柱の形に切り出した木材を電動ろくろに取り付け、かんなを使ってこまの形に削り出したあと、黄色や青色などの染料で、色を塗っていきました。

そして、こまの表面をろうや布で磨いて、つやを出して、「ずぐり」を完成させていました。

小島さんは、「こまがぐらぐら揺れて倒れそうで倒れないところがずぐりの面白さです。雪の上で思い切り回して楽しんでもらいたいですね」と話していました。

工房で制作された「ずぐり」は、津軽こけし館の店頭で販売されるほか、こけし館が運営するオンラインショップでも購入することができます。