北海道倶知安で積雪活用の発電実証実験 青森市の企業など

青森市の企業などが行う積もった雪を活用した発電の実証実験が、北海道のニセコエリアにあるスキー場で進められています。

この実証実験は、スキーリゾートを展開する東急不動産と、青森市のIT企業「フォルテ」、それに電気通信大学の研究者が共同で先月から北海道の倶知安町のスキー場で行っています。

雪でマイナス10度から0度程度に冷やされた銅管の中の不凍液と、バイオマスボイラーから供給されるおよそ1000度の熱源の温度差を利用することで、機械の中のガスが膨張と圧縮を繰り返し、ピストンを駆動させて発電します。

1日あたりの発電量は最大で2万8800ワットアワーだということです。

また、不凍液は発電の際に温められることで、道路や屋根などに降り積もった雪をとかすことに活用する計画です。

東急不動産の※塚原真理さんは「今回の実証実験で得られたデータを活用して、将来的には地産地消型の再生可能エネルギー事業を目指していきたい」と話していました。

また、電気通信大学の榎木光治准教授は、「今回の実験は以前と比べて発電量も大きく、実用化に向けて大きく前進したと感じている。多くの人に『積雪発電』について知ってもらい、広く普及していきたい」と話していました。
※「塚」は点なし。