弘南鉄道が特別列車 台湾からのツアー客が津軽の冬景色楽しむ

外国人観光客の取り込みに力を入れている青森県の弘南鉄道が車内に畳などを敷き詰めたツアー客向けの特別列車を初めて運行し、台湾から訪れた客が津軽地方の冬景色などを楽しみました。

17日弘南鉄道弘南線で初めて運行されたのは津軽弁で「ときめく」を意味する「津軽『時巡』号」で、2両編成の車内には畳が敷かれりんごやこけしなどの絵も飾られています。

乗客第1号となったのは台湾からのツアー客30人あまりで、社員の歓迎を受けながら列車に乗り込みました。

車内では弁当や豚汁がふるまわれ、乗客たちは日本の味を楽しんだあと、社員による津軽地方の説明に耳を傾けたり、台湾では珍しい雪景色を写真に収めたりしていました。

また、停車した駅では線路に積もった雪を取り除くラッセル車に乗る機会も設けられ雪国ならではの車両の雰囲気を楽しんでいました。

台北市から参加した25歳の男性は「列車での観光は初めてで地元のお弁当や景色を楽しめてすばらしい体験だった」と話していました。

弘南鉄道の成田敏社長は「人口減少の影響で収益が減る中、観光客を呼び込むことで増収を図っていきたい。津軽を存分に楽しんでもらえるような列車にしていきたい」と話していました。