精神医療チーム 八戸から石川県に派遣 被災者の心のケアに

能登半島地震を受けて、被災した人の心のケアにあたるDPAT=災害派遣精神医療チームが15日朝、八戸市の病院から石川県に派遣されました。

15日朝、出発したのは、八戸市にある青南病院の医師と看護師など合わせて4人のチームです。

DPATは、大規模な災害が発生した時に心のケアにあたる精神医療の専門家チームで、病院などで精神疾患の患者の治療をサポートしたり、避難所などを巡回して心のケアにあたります。

青森県からは、これまでに1次隊として弘前愛成会病院から医師など4人が現地に派遣されています。

15日に出発した青南病院のチームは、まずDPATの活動拠点となっている石川県七尾市の「能登総合病院」に入り、打ち合わせを行ったあと、避難所などで20日まで活動を行うということです

青森県によりますと、これまでに派遣したチームからの報告では、避難者のほか、支援に関わる職員など、災害対応に当たっている人の精神的なストレスのケアなどを行っているということです。

青森県障害福祉課の障害企画・精神保健グループの鹿内亮一総括主幹は「今回の災害について刻々と被害状況が明らかになっていて、避難している人も含めて大きな不安を抱えていると思う。そういう人の精神的なストレスが少しでも緩和され、精神的医療を必要とする人が医療提供を受けられるようサポートしていきたい」と話していました。