「津軽塗」の歴史や技法を紹介 ギャラリーがオープン 弘前市

津軽地方に伝わる伝統の漆器「津軽塗」の歴史や技法を紹介するギャラリーが弘前市にオープンしました。

このギャラリーは、青森県唯一の国の伝統的工芸品「津軽塗」の魅力を発信しようと弘前市の漆塗り職人が市内に設け、11日、オープンしました。

津軽塗の歴史を紹介するコーナーでは、江戸時代以降の津軽塗の見本の板、およそ350枚が展示されていて、草花や動物など絵が施され、当時の藩主らに珍重されていた津軽塗がその後、昭和にかけて大衆に広まるようになっていった歴史を知ることができます。

また、工程を紹介するコーナーでは、漆をへらで叩いたりひねるようにしたりして塗るさまざまな技法がパネルで展示されていて、技法による模様の違いを知ることができます。

ギャラリーには工房も併設され、職人の作業を見学できるほか、食器やアクセサリー、インテリアなどの作品も展示され購入することもできます。

ギャラリーの葛西彩子代表は「津軽塗のデザインの変遷や多くのバリエーションを感じてもらおうと展示コーナーを設けた。津軽塗を学びたい人や知りたい人の窓口になるような場所にしていきたい」と話していました。