弘南鉄道 ラッセル車の試運転

雪のシーズンを迎え、青森県の弘南鉄道では線路に積もった雪を取り除くラッセル車の試運転が行われました。

弘前市と周辺の市町村を結ぶ弘南鉄道では例年、多いときには1メートル前後の雪が積もることから、昭和初期に製造された2両あるラッセル車などで弘南線と大鰐線の2つの路線の除雪作業を行っています。

12日は弘南線の黒石駅に運転士など合わせて10人が集まり、車両の先頭部分の「フランジャー」と呼ばれる、レールとレールの間に積もった雪をかき出す装置が上下に動くか確認していました。

また、線路脇の雪を押しのけるため、車両の両側面に設置された「ウイング」と呼ばれる大きな板が広がることも確認しました。

このあと、ラッセル車は弘前駅に向かって出発し、安全に走行できるか確認を行っていました。

弘南鉄道によりますと、昨シーズンは弘南線と大鰐線で合わせて44回ラッセル車が出動したということです。

弘南鉄道の船越信哉常務は「いろいろな雪に対応できる態勢作りをして、車両などの故障もないよう、除排雪を行い、定時に列車を運行できるよう努めたい」と話していました。