八戸工大に実物大の橋が完成 将来の技術者を育成

橋などのインフラの老朽化が課題となる中、八戸工業大学は将来の土木の現場を担う技術者を育成しようと実物大の橋を設置した体験施設をこのほど、大学構内に完成させました。

これは八戸工業大学が県内外の企業などの協力を得て先月、大学構内に完成させた体験施設で、インフラの修繕など将来の土木の現場を担う技術者の育成を目的としています。

施設には、幅3.3メートル、長さ16メートルの実物大の橋が設置されチェーン連結やPCケーブル連結と呼ばれる橋の落下を防ぐ装置が施され、耐震補強の技術を学ぶことができます。

また、橋桁の部分は昭和から現在まで時代の違う3つの設計基準でそれぞれ作ったものを横一列に組み合わせていて、鉄筋構造の時代の変遷を知ることができます。

大学によりますと実物大の橋を使って構造やメンテナンスの方法を学べる施設は全国でも珍しいということです。

八戸工業大学の阿波稔教授は「インフラの老朽化が社会的に問題となり、技術者の確保が必要になってくる中で実際の橋を間近で見て、学べることがこの施設の大きな特徴です。小学生など子どもたちの世代にも見に来てもらいたいです」と話していました。

大学によりますと、この施設は、今月中旬にお披露目が予定されているということです。