むつ市 ホタテ買い取り県外の学校給食にも無償提供

むつ市は、中国による日本産の水産物の輸入停止の影響で在庫を抱えるホタテの加工業者を支援しようと、冷凍のベビーホタテを買い取って市内をはじめ、北海道と東北のあわせて15の市の学校給食に無償で提供する方針を決めました。

この取り組みは、ホタテの消費拡大を進めようと、むつ市が国の補助金を活用して行うもので、市内のホタテの加工業者からあわせておよそ8トンの冷凍のベビーホタテを買い取り市内の小中学校をはじめ、北海道と東北のあわせて15の市の427校の学校給食に無償で提供するということです。

それぞれの学校では、来年1月以降にホタテを活用した給食が提供され、およそ11万7800人の児童と生徒に食べてもらう予定だということです。

この取り組みについて山本市長は、1日の定例会見で「たくさんの児童生徒にむつ市のおいしいベビーホタテを味わっていただくことで家庭でのホタテの消費拡大につながるほか将来むつ市を来訪するきっかけにつながるものと期待している」と述べました。

また、山本市長は海外での販路の拡大を図るため来年1月下旬、台湾の高雄市を訪れて商業施設でむつ市産のホタテのPR活動なども行うことを明らかにし、さまざまな対策を行って市のホタテ産業を支援していく考えを示しました。