県内の特殊詐欺被害額は2億9000万円近くに上り去年上回る

ことし、県内で確認された特殊詐欺の被害額は、2億9000万円近くに上り、去年1年間の被害額を上回りました。
警察は、未払い料金の名目で支払いを求められたり、もうけ話を持ちかけられたりして、被害に遭うケースが増えているとして注意を呼びかけています。

青森県警察本部によりますと、ことし1月から今月21日までに、県内で確認された特殊詐欺の被害額は、2億9000万円近くに上り、去年1年間をすでに上回りました。

また被害件数は、85件で2倍以上に増えています。

手口ごとにみると、未払い料金があるなどとして金をだまし取る「架空料金請求詐欺」が47件、FX投資や暗号資産を通じたもうけ話を持ちかける「金融商品詐欺」は22件、などとなっています。

このうち「金融商品詐欺」は、投資で必ずもうけられるなどと言って現金を振り込ませたあと、「利益を現金化するには手数料が必要だ」と、さらなる振り込みを迫るなどする手口で、被害額はおよそ1億8000万円と全体の6割あまりを占めています。

県警察本部生活安全企画課は「電話やSNSなどで突然知らない人からもうけ話を持ちかけられたら詐欺を疑い、振り込む前に家族や警察に相談してほしい」としています。