巨大な野球盤使った「ユニバーサル野球」障害ある人も一緒に

巨大な野球盤を使った「ユニバーサル野球」の大会が青森県むつ市で開かれ、障害がある人や高校生などが一緒にプレーを楽しみました。

「ユニバーサル野球」は、障害がある人もない人も楽しめるよう工夫されていて、およそ5メートル四方の巨大な野球盤を使います。

プレーは、ひもを引くだけの簡単な操作でバットを振ることができ、ボールを前に飛ばすスポーツです。

大会では、障害がある人や小学生、それに県立むつ工業高校の硬式野球部の部員などおよそ50人が一緒になって4つのチームを作り、対戦しました。

試合では、障害がある人はサポートしてもらいながら、ひもを引っ張ってバットをスイングし、ヒットを打つたびに会場を沸かせていました。

また、小学生や高校生の中にはホームランを打った人もいて、チームメイトたちとハイタッチして喜びを分かち合っていました。

会場では、地元の子どもたちが吹奏楽の演奏で盛り上げ、訪れた人たちは盛んに声援を送っていました。

重い障害がある中西未空さん(22)は「チームのみんなとプレーできてよかった。私も打てました」とうれしそうに話していました。

また、むつ工業高校のキャプテン、浜中仁太さんは「年齢や性別に関係なく、誰もが楽しめるのがユニバーサル野球のだいご味だと思う。障害の有無にかかわらず、いろんな人に楽しんでもらいたい」と話していました。